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ともしどコンテンツ

恥を忍んで、恋も忍ぶ。

俺たちは「ホロ勃ち」と戦っている

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勘違いしてはいないだろうか。

 

「すごい硬くなってるよ♪」という状態だけが勃起ではない。

 

むしろ、すごく大きくなってすごく硬くなっているのは全体の2割程度で、俺たちの勃起の8割はちょっとだけ大きくなってほんのり硬くなる程度のホロ勃ちなのである。

 

さらに言うと、ホロ勃ち中は心身ともに苦しい。腹痛を感じはじめては吐き気がして、下着が冷たく感じることもある。その上で「落ち着け俺!」と思いながら自分自身と葛藤しなければならない。俺たちは難しい戦いを強いられているのだ。

 

 

その苦痛から逃れる手はある。出してしまえばいいのだ。基本的に俺たちは出せば鎮まる。しかし出せる状況はほとんどない。たいていは公然に位置しているときにホロ勃ちが始まるからだ。出すわけにはいかない。

 

ホロ勃ちが起こりやすいスポットはいくつかあるが、特にヤバいのは水族館である。あそこには水があり、時には生物の理を目撃し、たいていの女子は“めっちゃ可愛い動き”をしてくれるからだ。「可愛い~」と言いながらキラキラした目でペンギンを見る。「すご~い!」と言いながらキラキラした目でイルカを見る。そしてそこには水がある。勃ち処しかない。

 

水を見ていてドキドキするのも私だけの個人的な主観ではなく、そういう同志は多い。女子の濡れている髪の毛を見て興奮する男子が多いだろう。それと同じである。だから俺たちは雨が降ると胸騒ぎがするのだ。押し寄せるホロ勃ちの不安でぐにゃっとした顔をする。「そこのホテルで雨宿りしない?」というセリフはホロ勃ちの苦しみに限界を感じた男の叫びなのである。

 

 

私の経験について軽く話したい。私は女性経験についてはそれほど多いほうではないが、イレギュラーな状況で一方的で強引な誘いを受けることの多い少年(青年?)だった。一例を挙げるとすれば、初めて会う女子が急に対面座位の体勢で乗っかってきて、「一戦交えましょう」という意味の言葉を伝えてきたことがある。私は人と肌を合わせることが苦手なのと、まったく気分が乗らなかったのとで拒んだが、

 

物理的な刺激によってホロ勃ちは始まるのである。

 

気持ちが向いていないのに、勝手に勃つのだ。最悪にもほどがある。お腹痛いし、気持ち悪い。その上、気持ちの面でもただドン引きしているだけ。にもかかわらず、だんだんと拒み続けているのが面倒になってくる。つらすぎるからである。

 

 

また一方で、そんなに嫌ではないけど行くわけにもいかないこともある。たとえば、飲み会などで酔った女子が腕とか脚を撫でてくるとき、なんとなく相談する空気になって気持ちを打ち明けたら「よしよし」とか言って頭を撫でてくるとき、「帰りたくない~」とか言っておねだりしてくるときなどである。

 

「お前、魔性か?」

 

と心の中では思うが、けっして口から出すことはない。心から拒んでいるわけではないからホロ勃ちのノリも良いので「別にいいかな」とも思うが、理性を働かせて必死に拒む。帰り際に「なんか違う」などと思って後悔することになるのが目に見えているからだ。気持ちが入っていない分だけ、そのしわ寄せは大きくなる。経験上。

 

 

さてさて。

 

冒頭がだいぶ長くなってしまったが、ここからが主題である。

 

俺たちのホロ勃ちの苦しみをわかってもらいたいのではない。苦しんでいる俺たちをニヤニヤしながら楽しんでもらいたいのだ。

 

女子本人に自覚がなくても、俺たちは勝手に誘惑されている。彼氏彼女の関係になかったとしても、それまではまったく興味のない相手だったとしても、ちょっとしたきっかけでホロ勃ちが始まり、苦痛に顔を歪めている男たちはごまんといるだろう。

 

その顔を見てニヤニヤしてほしい。

 

俺たちは「ちょっとでも性的に意識できる女子」に触れられれば確実にホロ勃ちする。そして色々な妄想を繰り広げる。「おいお前、狙いはなんだ!?」と勘ぐり、「特に深い意味はないだろう」と反復する。しかし「もしかして……」という期待もあるからホロ勃ちは鎮まらず、苦しみ続ける。

 

そんなとき、俺たちの顔は歪む。

 

また他のサインが出ることもある。ズボンを上げたり下げたりして位置を調節したり、「痛てててて」と言いながらお腹を押さえてたりさすったりしていたり、(押しつぶしそうになって焦るから)脚を組むのをやめたり、 (睾丸の位置が上がって吐き気がするから) 軽くぴょんぴょん跳ねたりなどである。

 

俺たちの挙動を注意深く見ていれば、簡単に見抜けるはずだ。

 

それを見て、「あ、こいつホロ勃ちしてるな」とニヤニヤしながら見てあげてほしい。

 

それがあれば、きっと俺たちは報われるからである。