だらしがないす

スリハー・スリハー!

世界で一番面白い娯楽もスポーツも「競馬」です。

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※競馬の楽しみかたについて書いています

 

 

出会いは1998111日。

 

秋の天皇賞に出走する彼の名前は「サイレンススズカ」。

 

スターターの号令と共に駆け出した栗毛の彼は、その他すべてのサラブレッドとは次元が違った。

 

1000mの通過タイムは57秒。

 

後にわかったことだが、2000mを走る馬の標準的な通過タイムは5960秒程度なので2秒程度早いタイムで、後続を10馬身以上引き離しての逃げ。

 

そして迎えた第3コーナー・・・。

 

「沈黙の日曜日」

 

20年近くたった今も、競馬ファンの間では忘れられない言葉である。

 

恐るべきスピードで疾駆していた彼は、止まった。

 

「・・・。」

 

一緒に観戦していた父親は絶句していた。

 

「このすごい馬、どうしちゃったの!?」

 

父親は、重い口をあけて、言った。

 

「助からないだろうな。」

 

これが競馬のすべてである。

 

www.youtube.com

↑とてもわかりやすい動画です

 

***

 

私にとっては衝撃的な事実だった。

 

サイレンススズカは、レースから数日後にはもうこの世にいなくなっていたのである。

 

後に知ったことだが、サイレンススズカは後に世界のトップと渡り合う活躍をしたエルコンドルパサー、破竹の勢いで快進撃を続けていたグラスワンダーを前哨戦(毎日王冠)で子供扱いして圧勝。

 

断然の1番人気を背負っての出走だった。

 

競馬は”ブラッドスポーツ”と言われるほど、”有能な馬の遺伝子”が重宝される。

 

競馬の世界では常識だが、レース中の骨折は、命に関わる問題(四肢が健康な状態でないと500キロほどの肉体を支えることができず、負担がかかった脚が壊死してしまうため)。

 

競馬関係者の思いはひとつ。

 

「なんとか、彼の命を助けてくれ・・・。」

 

しかし無情にも、その願いは叶わなかった。

 

サラブレッドの進化の歴史に、革命を起こせるはずの名馬。

 

なんとも悲しい出来事だった。

 

***

 

【血統を楽しむということ】

 

暗い話ばかりになってしまいすみません。

 

ここからは控えめにして、競馬の面白さについて書き進めていきたい。

 

前述したように、競馬はブラッドスポーツと言われている。

 

それだけ「血統」が重要になるということである。

 

たとえば前述した天皇賞で2着になったステイゴールドで言えば、歴史的な名馬である”オルフェーブル”の父であり、メジロマックイーンというこれまた名馬との「血統的な相性」が良く、父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンという血統の活躍馬が非常に多い(ドリームジャーニーゴールドシップなど)。

 

とはいえ「この血統だから必ず強い馬ができる」ということはなく、逆に「血統が悪くても爆発的に強い馬ができる」ということもある。

 

たとえば有名なところではオグリキャップの血統はお世辞にも良いとは言えないが、彼は歴史的な名馬になった。

 

「競馬はロマン」

 

と言われる所以はそこにあり、誰も予想しないようなところにダイヤの原石が埋まっていることもある。

 

また「競馬はドラマ」ともいわれる。

 

たとえばテンポイントという名馬の母のワカクモは、伝染病の疑いがあるとされ、殺処分されることになったところで九死に一生を得て、名馬を産んだ。

 

1頭1頭に各々のドラマがあり、活躍することで脚光を浴びる。

 

そういったドラマを楽しみたい人には、『優駿の門』という漫画がオススメ。

 

馬のことだけでなく人間模様も高いリアリティをもって描写されており、多くの感動を得られると思う。

 

ちなみに私は(たしか)7巻で死ぬアルフィーという馬を涙なしには見れない。

 

彼は騎手の夢を背負い、死んだ。

 

その姿が、武豊さんの命を守ろうとしたサイレンススズカに似ていたからである。

 

骨折して転倒する馬は少なくない。

 

最近で言えば、ザタイキという強い馬は骨折し、前転をするような恰好で転倒した。

 

そのときの鞍上も武豊さん。

 

休憩時間に帰宅してテレビで観ていた私は、バイト先の店長に「武豊が死んじゃうかもしれない……」と声を震わせて言った。

 

冗談ではなく、競馬の騎手にはその可能性がある。

 

落馬が原因で実際に亡くなってしまった騎手もいる。

 

現役騎手の福永祐一さんのお父さんの福永洋一さんは、落馬が原因で半身不随になった。

 

福永洋一さんは天才と言われた名ジョッキー。

 

福永騎手の話はNHKでノンフィクションドラマになっていたので、知っている方もいらっしゃるかもしれない。

 

今週、福永騎手はダービーでカデナという馬に騎乗するので、ぜひ応援してください。

 

話を戻すと、競馬には人と馬が絡むドラマがある。

 

ノンフィクションのリアルな話が知りたいという方は、「優駿たちの蹄跡」という漫画がオススメ。

 

前述したオグリキャップとしのぎを削ったタマモクロスという名馬が大きなレースで勝つまでの間に生産牧場が倒産した話や、若くして亡くなった三冠馬ナリタブライアンの可愛すぎるエピソードなど、馬に興味がある方や馬が好きな方にとっては見どころ満載。

 

ぜひ読んでみてください。

 

***

 

【馬券を楽しむということ】

 

競馬はギャンブルである。

 

先に言うと、競馬で長期的にお金を増やすことは非常に難しい。

 

その最大の理由は、馬券の配当控除率にある。

 

馬券の種類によって異なるが、馬券の総売り上げのおよそ30%は胴元の取り分となる。

 

簡単に言うと、100円かった場合の期待値が70円ということだ。

 

それをスロットに置き換えると、設定1でも100円あたりの期待値が96円。

 

いかに馬券で勝つのが難しいかが伝わると思う(競馬で勝つ方法がないわけではないが、それについては本記事の趣旨に合わないので割愛させていただく。知りたい方は個人的に聞いて来てください)。

 

いきなり夢のない話をしてしまったが、馬券は非常に面白い。

 

「予想すること自体」が最高に面白いからだ。

 

もちろん馬券を握りしめてレースを見ることも面白いが、一瞬で終わってしまう。

 

日本で最も時間の長いレースは、4000メートルを超える中山大障害という柵などをとび越えつつ走る障害レースだが、それでも4分半ほどでレースが終わる。

 

一瞬だ。

 

しかし、予想する時間には上限がない。

 

本気で馬券を当てに行くならば、1レースあたり10時間ほどかけて予想する人も少なくないだろう。

 

加えて、競馬の予想に必要なファクターは非常に多いので、予想の仕方も様々。

 

私の個人的な見解によると、近年の競馬は「馬場状態」が結果の8割を占めると思っているが、その他にも騎手、馬の調子、大人の事情、距離適性、コース適正などがある。

 

それらを加味して、「これだ!」という解答を出すのだ。

 

ほら、超楽しい。

 

と、簡単に言ってもほとんど伝わらないと思うので、私ならこう予想するよ、というものを紹介させていただきたい。

 

まず競馬新聞かネットケイバというサイトで出走馬の近走の結果を軽くチェック。

 

ただここで深く見すぎると頭の中に固定観念ができてしまうので注意。

 

その状態で、馬場状態をチェック(雨を含んでいるのか、どのくらいのペースでどのあたりにいた馬が上位に来ているのかなど)。

 

その後、改めて出走馬の近走の成績をチェック。

 

もうここで予想の9割方が終了。

 

その後、パドックをチェック(過度に興奮していたり、大量の汗をかいているなどの原点材料を探す)。

 

問題がなければ、そのまま購入。

 

あとは馬券を握りしめて、応援するのみ。

 

そんな感じで予想する。

 

場合によっては、出走馬全頭の過去のレースを見たりもするが、そこまですることはほとんどない。

 

楽しめればそれでいいと思っているので。

 

馬券の予想をする人にはデータ派の人もいて、血統や前哨戦のレース結果などのデータをもとに予想する人もいるが、私は一切気にしない。

 

過去の結果を参考にして、今を予想できるわけないと思っているからだ。

 

ちょっと話すと、馬券には確率の落とし穴が多々ある。

 

たとえば、18頭の馬が出走すれば、勝つ馬は1頭。

 

確立にして1/18だ。5%以下。

 

つまり、マイナスポイントのデータを見ても、それは95%の確率で外れるもののデータだということだ。

 

複勝という馬券で3着以内に入れば的中という場合でも、3/18。1/6。17%くらい。残りは83%。当てになるはずもない。

 

なので、データではよほどのプラスポイントとなるもの以外は、無視したほうがいいと私は思っている。

 

そもそも馬券検討はそんなに難しく考えなくてもいい。

 

名前が可愛いとか、歩いてる姿がかっこいいとか、好きな騎手が乗るとか、そんなんで十分。

 

それだけでも十分に買う理由になる。

 

だって、応援するときに楽しいから。

 

レースを見ながら叫ぶことも、競馬の醍醐味のひとつ。

 

「私の応援する馬が、1着になった。」

 

という感動を味わいたいでしょう。馬券を買うなら。

 

なので、レース中は熱くなる。

 

それが競馬のギャンブルたる所以である。

 

結局、馬券は勝たないと面白くない。

 

だから私は、今ではそれほど馬券には熱中しないようにしている。

 

見ているだけでも十分楽しいので。

 

***

 

【乗馬をしてみるということ】

 

私は馬に乗るためだけに牧場に行ったことがある。

 

サラブレッドではなくばん馬(1トン級の馬)だったが、ものすごく興奮した。

 

まず目線が非常に高い。

 

歩くだけでもものすごく怖いのだ。

 

そして馬のかっこよさ。

 

超絶ヤバい。

 

超絶楽しい。

 

馬のことが好きになったら、乗馬にチャレンジしてみるのもありだと思う。

 

***

 

【騎手を応援するということ】

 

競馬の騎手は完全にアスリートである。

 

しかし、たとえば今も第一線で活躍している武豊騎手は47歳だし、大井の帝王と呼ばれる的場文男騎手はもう還暦を過ぎているがまだまだ現役といったように、選手寿命が非常に長い。

 

そのため、好きな騎手を見つけて、ファンになって応援するというのも面白い。

 

ちなみに私は、古くは現役を引退してしまったが佐藤哲三騎手や亡くなった後藤浩輝騎手、現役騎手では浜中騎手が同い年なので応援していたり、個人的に上手いと思っている松山騎手(皐月賞制覇おめでとう!)などが好き。

 

馬上でカッコよくアスリートしている騎手を見るのも十分に楽しいと思う。

 

イケメン好きなお姉さんは「石橋脩騎手」や「川田将雅騎手」などがいいのではとオススメしておく。

 

***

 

慌てて書きなぐってしまった。

 

競馬の面白さを伝えられているのか心配である。

 

もし少しでも競馬というものに興味を抱いてくれた方は、どうか遠慮なくTwitterなどでなんでも聞いてください。

 

答えられる範囲で、話させていただきます。

 

また競馬が好きな方は、過去のレースなどについて語り合いましょう。

 

よろしくお願いします。